ICU(集中治療室)は常時患者が緊迫した状態にある部屋。医師や看護師も気を張り詰めていて、面会に来たご家族は目をやる場所がない。そんな時に、ふと息ができるアートが届けられたら、と空が見える窓とハーブのイラストを描きました。部屋の中央にある柱は、大きな木に見立て、心休まる大木に。それぞれの窓の空からは、高原や気球、虹が見えるようになっています。ハーブのイラストを描いている時、ちょうど面会に来られていたご家族の方が、私の筆の動きをじっと見つめられて、ほっと息をされた瞬間がとても印象深く残っています。こういった特殊な場所であっても、アートが届く病院であって欲しいと感じています。
カテゴリ:ホスピタルアート、イラスト、グラフィックデザインCL:NPOアーツプロジェクトICU内壁上部 2017.2 制作